皆さんこんにちは。ボスネコです。
今回は先のプレスリリースで発表された鶴見線用205系を新型車両のE131系に置き換えるということについて書いていきたいと思います。
JR東日本は2023年7月24日に現行の鶴見線205系1100番台3両編成9本をE131系1000番台3両編成8本を新造し今年の冬をめどに置き換えを行うことを発表しました。これにより首都圏でめったに見れない国鉄車両として人気を誇っていた(?)205系が鶴見線から完全に引退する予定です。
新車の内装・外装についてなどはほかのサイトの方が詳しく書いていると思うのでなるべく省きますが、どうやら建築限界か何かの影響で現行の相模線や日光線のE131系と異なりストレート台車になるようですね。
これまで鶴見線では205系然りその前の車両も転属車を使用していたので新車を製造するという点にも注目が集まりました。実はいま走っている205系は2002年より始まったE231系の大量導入によって玉突き的に発生した余剰車を転属させたものが走っています。
ちなみにこの転属に向けていわゆる魔改造が行われており、編成の3号車に当たるクハは埼京線の中間車を先頭車に改造しているほか、残りの2両も山手線の6,5号車を持ってきてうち5号車を先頭車改造したものとなっています。
この大転属は鶴見線だけでなく、現在も205系が走っている南武支線や仙石線のほかにも京葉線や八高・川越線などにも転属していきました。
さらに話は脱線していきますが、ここで生まれたのが四つの区分。
原型顔と改造顔とメルヘン顔と名状しがたい相模線のようなもの(仮)です。
原型顔とは、前面が山手線などで走っていたころのそのままの構造になっていること。現在ではJR西日本管区になりますが奈良線で走っているほか、富士急行・インドネシアにも譲渡されています。
改造顔とはそのままの意味で転属に伴う改造工事の影響で、E231系と205系を足して2で割った感じの顔のこと。現在は仙石線・鶴見線・南武支線で運行されています。
メルヘン顔と名状しがたい相模線のようなもの(仮)に関しては現在は走っていませんが、メルヘン顔は主に武蔵野線と京葉線、後者はその名の通り205系500番台として相模線を走行していました。
ここまで脱線に脱線が続いていましたが、話を本題に戻します。
現在、富士急やジャカルタに譲渡されたものを含めないと、JR西日本の奈良線、JR東日本だと首都圏では南武支線・鶴見線、東北地方では仙石線で205系は活躍しています。
この4路線のうち今のところ公式な確定情報としては奈良線と仙石線は置き換えの予定はありません。
ただし、仙石線に関しては労組資料より2024年度に京浜東北・横浜線にE235系を導入し余剰となったE233系が仙石線の205系を置き換えるという情報が出てきています。
しかしながら、このような労組資料は頻繁に変更があったり、E233系の車齢やE235系導入の可能性を考えるとまだ確定的な資料ではないのかと考えられます。(結論:電子レンジ嫌い)
奈良線には構造的、設備的な問題でVVVFインバータ車が入れないとかなんとか。京阪地区には221系を置き換える予定(221系余剰車を205系の置き換えに使う)も特にありませんし、今のところ奈良線の設備を変える余裕もあまりないように思います。よって、奈良線の205系に関してはまだ安泰といったところでしょうか。
残る2路線は南武支線と鶴見線なわけですが、鶴見線は前述のとおり今年の冬に完全引退、南武支線に関しては3編成中2編成をE127系に置き換えられる予定でE127系の試運転も行われまもなく置き換えだろうと思われます。しかし、よく見てほしいのは、3編成中2編成が置き換えられるということ。ということは1編成だけ205系が残るということになります。ただ、1編成だけ整備方法が異なる直流モーター車を残すかといわれると怪しいような気もします。E127系と205系を共存させたままにするのか、E131やその他新型車両への中継ぎにするのか、可能性は薄いですが現在実証実験中の水素のハイブリッド車を導入するのか。今後の動向が気になりますね。
一番安泰なのは奈良線だと思います。なので、順に鶴見線→仙石線→南武支線→奈良線という感じで残存する時間が長いのではないでしょうか。いずれにせよ乗るにしても記録するにしてもとるにしても今のうちですね。
今回はここらへんで。ボスネコでした。