ボスネコの交通ブログ

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大阪駅うめきたエリアで話題のPP運転とは?

みなさんこんにちは。ボスネコです。

 

2023年2月28日付でJR西日本北陸本線の金沢~敦賀の廃止届を国交省に提出したらしいですね。2024年の北陸新幹線敦賀延伸に伴う措置で第三セクターに移行する予定らしいですね。「サンダーバード」や「しらさぎ」は敦賀止まりになるかなど気になりますね。こちらも今後記事にしていきたいと思います。

サンダーバード 金沢行き

北陸新幹線 E7系

 

はてさて、関西地方ではほかにも話題があります。

それは、「大阪駅うめきたエリア」の開業です。

この大阪駅うめきたエリアが誕生した区間は、東海道本線新大阪駅大阪環状線を結ぶ短絡線で、貨物列車や特急はるかや特急くろしおなどが運行しています。

特急はるか 281系

当駅が開業する前は前述の列車は大阪駅を通過していましたが、今回の駅開業で大阪駅にも停車するようになったほか、おおさか東線の乗り入れが開始することになりました。また、これに伴い当該短絡線の一部が地下化され、新大阪駅側の線路に至っては23.5‰とかなりの急こう配になりました。


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それによって生まれたのが今回紹介する「PP運転」です。

PP運転とはどのような意味なのでしょうか。

ずばりこれは、プッシュプル(PushPull)運転の略で、動力集中方式とも呼ばれます。

この方法は機回しや交換を省略したり、

勾配がきつかったり、荷物などの重量が大きいときに用いられ、先頭に牽引をする機関車をつけるほか、最後尾に補助機関車(通称:補機)を連結し後方からも押して走る方法です。

通常時はこのように補機は連結しない

今回のうめきた新線は、勾配もきつく長大編成の貨物編成が走ります。なので当該区間を走る一部貨物列車はPP運転が行われます。

 

過去にあったPP運転で有名なものが、碓氷峠の急勾配を上るために行われたPP運転です。この区間は特別にEF63が作られるほどの急勾配で一般の電車では力不足で二つ電気機関車をくっつけた重連運転やPP運転が行われていました。

また、現存しているPP運転はうめきた新線以外に山陽本線の瀬野~八本松という区間(通称:セノハチ)でPP運転が行われています。ここも急勾配で有名で山肌を縫うように走る貨物列車は迫力があります。

セノハチの補機としても使用されるEF210 300番台

また、臨時列車で機関車を使用するときにPP運転になることもあります。しかし、こちらはどちらかというと前者の機回しや交換などを省略し折り返し時間を短くするという意味合いが強いです。

篠ノ井線120周年号」 EF64によるPP運転

皆さん、PP運転はどのようなものなのかご理解いただけたでしょうか。

逢坂や広島に用があった際は、電気機関車による大迫力なPP運転を見に行ってみてはいかがでしょうか。(中央西線などで見れる重連運転も見ごたえ抜群ですよ!)

 

なお、当該線区を走行するすべての貨物列車がPP運転や重連運転を行っているわけではありませんのであしからず。

 

それではここらへんで。

ボスネコでした。