ボスネコの交通ブログ

そこら辺の学生が書く交通系ブログ

山に地下に道路に いろいろすごい京阪京津線に乗る

皆さんこんにちは。

ボスネコです。

2023年が始まってから2週間がたちましたね。

秋田港の24系の解体が始まったり、EF81-98の故障が発生したり、渋谷駅の山手線ホームが改造されたりとたくさんの出来事がありましたね。

 

そんなわけで今回は、京都市営地下鉄東西線東山駅にやってきました。

東西線(?)

東西線(?)

東山駅

今日はここから京阪京津線びわ湖浜大津駅へと向かいます。

京阪京津線京都府京都市御陵駅から滋賀県大津市びわ湖浜大津駅を結ぶ総延長7.5㎞の路線です。京津線石山坂本線と合わせて大津線として運行しています。実は京阪本線とは接続していないんです。

京阪本線を特急列車として走る8000系

この御陵とびわ浜大津を結ぶ7.5㎞にたくさんの面白さが詰まっています。

 

京津線地下鉄東西線に直通しており、現在は太秦天神川駅まで乗り入れをしています。そのため、御陵駅から京阪山科駅までの一部区間は地下区間となっています。

京津線の地下区間(写真は蹴上駅

その後京阪山科駅の手前で地上区間となります。そこから京阪山科駅京津線の車庫もある四宮駅と続き、追分駅との間で京都府滋賀県の境を超えます。

京津線の地上区間

 

この京津線。滋賀との県境を越えたあたりから再び姿を変化させます。先ほどまでは平たんな市街地を走る場所が続いてましたが、だんだんと勾配がきつくなり周りには山が増えてきました。

だんだんと山岳路線と化す京津線 手前の標識には38.8‰と書いてある

38.8‰は1000m進むと33.8m上昇するということを表しています。大体の鉄道路線は25‰、大きくて35‰程度ですが、京津線の最大勾配角度は60‰。これは大井川鉄道箱根登山鉄道に次いで日本で3番目にきつい勾配となっています。

 

bosunekokun.hatenadiary.jp

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追分駅と大谷駅間は国道1号線と並走する

追分駅を出発した京津線大谷駅に着くまで少しだけ国道1号線と並走します。国道1号線といえば、東海道。江戸時代には五街道の一つとして東京の日本橋と京都の三条大橋を結んでいた街道の一つ。この日は渋滞していたので、車を一気にごぼう抜き。ここからさらにきついカーブと勾配が始まります。

 

また、この大谷駅は山岳鐡道を除いて日本一の勾配の上に立つ駅として知られています。駅のベンチは左脚と右脚で長さが違う特別仕様。傾斜のきつさを物語っていますね。ほかにもこの付近に百人一首やその他いろいろな古文に出てくる逢坂の関また、逢坂山があります。

大谷駅を出ると、京津線唯一のトンネル、逢坂山トンネルを抜けます。すると何回も連続して急カーブが存在します。制限速度はそれぞれ25km/hや15km/hなど。ほぼ直角に曲がっているといっても過言ではなく、半径はR40。この半径も日本の鉄道の中では指折りに入っているのではないでしょうか?

京津線急カーブ① スプリンクラーが設置されている

京津線で他であはあまり見られない機構の一つとして、急カーブにスプリンクラーが設置されているところが挙げられます。車両が急カーブを曲がるときに独特な金属音が生じないようにスプリンクラーによって防音をしているそうです。

 

そして京津線上栄町駅を発車し山越え路線の一面から一転。ふたたび新しい一面を見ることができます。

上栄町駅を発車し制限15km/hの最小半径のカーブを抜けると

その先には併用軌道(路面電車)が!

上栄町を発車するとすぐそこには道路と一緒になって走行する路面電車へと変化するのです。自分は路面電車といえば広島か江ノ電というところがあるのですが、日本各地に路面電車はあります。

江ノ電の併用軌道区間

伊予鉄道

路面電車として走る800系

そして京津線はほかの車と並行して走行し、終点のびわ湖浜大津駅に到着。ここから引き上げ線へと向かうようです。前述した石山坂本線との乗り換えもこの駅で行うことができます。

びわ湖浜大津駅に到着する800系

石山坂本線を走る700系

びわ湖浜大津駅を出ると目の前に広がるのは駅名からもわかる通り、琵琶湖です。ここの近くにある大津SAは高速道路としては551蓬莱の最東端の店舗ということもあり、よく立ち寄っていますがこの視点から見るのもいいですね。

 

それにしても寒い。

京津線を訪れたのは1月上旬でしたが、ここまで寒いもんなんですね。手が痛い。

あと、びわ湖浜大津駅の下には公衆トイレがありましたがあまりにも外から見えそうな構造をしていて心配になりました()

 

眼下に広がるは琵琶湖。広い。

 

今回はここらへんで終わりにしたいと思います。

京阪京津線は地下→市街地→山岳→道路と、7.5㎞もの短い路線ですが非常に面白い部分が濃縮して詰まっていました。さすが「劇場路線」と呼ばれるほどですね。

次回は、京津線で使用されている800系についてやそのほかの京津線の面白い、興味深いポイントについて書いていきたいと思います。

これからも寒い日が続いていきますのでくれぐれも自分のようにならないように。お気をつけて。

それではまた。

ボスネコでした。